Resources & 3R Revolution(RRR)は、金属資源にまつわる様々な社会的問題に若者として取り組むプロジェクトです。

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レアメタルを取りまく問題
■ issues

街中を走る不用品回収車。実はここに出された廃家電が途上国で環境汚染や健康被害を起こしているかもしれません。

●E-waste問題とは

先進国や新興国から廃家電などの電気・電子機器廃棄物(E-waste)が、不適切な形で途上国に輸出され、現地での不衛生な金属回収によって環境汚染や健康被害が発生しています。有害な物質を含む廃棄物の国際貿易はバーゼル条約によって規制されており、E-wasteの輸出は本来であれば当事国の許可がない限り違法です。しかし、取締まりの能力不足や壊れているのに「中古品」として輸出してしまうケースなど、完全な対策は難しいのが現状です。

不適切なリサイクルが行われる地域では、廃家電に含まれる重金属やPCBなどが流出し、溶解に使った強酸がそのまま川に流され、塩素を含むプラスチックも野焼きされているなど、深刻な環境汚染が発生しています。普通リサイクルを行う際には、本来有用物質の回収と同時に有害物質の隔離や分解も行わなければなりませんが、途上国の一部地域では金や銅などの“おいしいとこ取り”をして、あとの残りかすは環境中に捨てているのです。

●なぜ取り組まなければならないか

 この問題には、不適切な処理でもそれで生計を立てている人がいるという難しいポイントがあります。しかし、私たちは以下の3つの観点から、E-waste問題に取り組まなければならないと考えます。

 ①(地球環境保全の観点から)周囲への環境汚染や健康被害を防止するため
 ②(適正な静脈市場の成長の観点から)汚染の処理コストを支払わない不適切なリサイク  ル業者に、適正な市場競争を阻害させないため
 ③(資源安全保障の観点から)貴重な金属資源の流出をできるだけ抑えるため

 私たちRRRでは2011年に中国広東省の不適切なリサイクリング地域に実際に訪問し、現地の状況を調査しました。その結果を含めてE-waste問題の啓発と適正リサイクル推進のため、私たちはブログやSNS、講演などを通して発信を行っています。

参考文献
・国際リサイクルをめぐる制度変容-アジアを中心に-,小島道一,アジア経済研究所,2010
・アジアにおける循環資源貿易,小島道一,アジア経済研究所,2005